「35歳限界説」という言葉を聞いたことがあるITエンジニアは多いはずです。
📊 公開統計で見るIT転職市場の現状
編集部が転職判断の参考材料として、信頼できる公開統計を以下に整理しています。
- 2030年に最大79万人のIT人材不足(出典:経済産業省「IT人材需給に関する調査」2019年)
- ITエンジニア平均年収:469万円(出典:doda「平均年収ランキング」2024年版)
- 東京都IT技術関連職の有効求人倍率:3.17倍(出典:東京労働局「労働市場月報」2025年)
- SESエンジニアの平均年収:20代390万/30代560万/40代670万円(出典:レバテック調査)
- IT・通信業界の平均提示年収が前年比17万円アップ(出典:パーソルキャリア「決定年収レポート」2024年度)
※上記は公開統計の引用です。個別のキャリア状況によって結果は異なります。
結論から言います。2026年現在、35歳限界説はほぼ崩壊しています。
IT人材不足が深刻化する中、実務経験を持つ35歳以上のエンジニアへの需要は高まっています。ただし「ただ年齢を重ねただけ」では厳しい。この記事では、35歳以上でSES転職を成功させた実例と、年齢をむしろ武器にする戦略を解説します。
なぜ「35歳限界説」が生まれたのか
この説が広まったのは主に2000年代初頭で、当時は技術の変化が今ほど激しくなく、「若い人を安く採用して育てる」文化が主流でした。しかし現在は状況が異なります。
- IT人材不足が深刻:経産省は2030年に最大79万人不足と試算
- 即戦力需要が高い:育成コストを掛けられない企業が即戦力を求める
- マネジメント人材が不足:技術+経験年数のある人材は希少
想定ケース①:35歳以上の転職で経験を「設計力」として売る戦略
35歳以上の最大の武器は「判断の根拠を語れること」です。若手エンジニアが持っていない「なぜそう設計したか」「どんな失敗から学んだか」という思考の蓄積が、シニアポジションでは決定的な差になります。
想定ケース②:35歳以上の転職で「経験が浅いポジション」への下り転職を避ける考え方
35歳以上の転職で失敗するパターンの多くは、年齢に見合わない「実務担当者ポジション」に応募してしまうことです。技術リード・アーキテクト・エンジニアリングマネージャー候補として応募することで、年齢が強みに変わります。
35歳以上で転職成功するための5つの戦略
①「設計・判断・失敗」の3点セットで経験を語る
「何を作ったか」ではなく「なぜその判断をしたか、結果どうなったか」まで語れる人材は、年齢を問わず評価されます。
②自分の経験年数に見合うポジションを狙う
10年以上の経験があれば、テックリード・アーキテクト・マネージャー候補として応募することで、年収と採用率が同時に上がります。
③IT特化エージェントの35歳以上支援実績を確認する
エージェントによって35歳以上の採用実績に大きな差があります。「30代後半・40代の転職実績があるか」を最初の面談で必ず確認しましょう。
④クラウド・モダン技術を1つ追加する
「古い技術しか経験がない」という懸念を払拭するために、AWSやDockerなど需要の高い技術を1つ習得しておくことが有効です。
⑤転職活動期間を長めに取る
35歳以上の転職は、マッチングに時間がかかる傾向があります。最低3ヶ月、理想は6ヶ月の余裕を持って動き始めましょう。
よくある質問(FAQ)
Q. 40代のITエンジニアは転職できますか?
A. できます。ただし戦略が重要です。40代での転職はポジションの絞り込みが特に重要で、マネージャー・アーキテクト・技術顧問などのシニアポジションへの応募が成功率を高めます。
Q. SES歴が長すぎると不利ですか?
A. 経験の言語化次第で武器になります。「さまざまな業界・システムを経験した」という幅広さを、複数の技術領域の設計判断経験として語ることができれば、むしろ強みです。
Q. 35歳以上に強いエージェントはどこですか?
A. ビズリーチとレバテックキャリアが実績豊富です。ビズリーチはハイクラス求人特化でシニアポジションの案件が多く、レバテックキャリアはITエンジニア特化で30代後半の転職実績が豊富です。
まとめ|35歳は終わりではなく「勝負できる年齢」
35歳限界説は過去のものです。2026年現在、実力のある35歳以上のエンジニアを求める企業は確実に存在します。
- IT特化エージェントに登録して、30代後半の転職支援実績を確認する
- テックリード・マネージャー候補など年齢に見合うポジションで応募する
- 設計判断・失敗経験を具体的に語れるよう職務経歴書を整える
まず動き出すことが全てのスタートです。